｢漢方は、補と瀉の医学だ」能勢充彦氏

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今回は、能勢充彦氏に「漢方は、補と瀉の医学だ」をテーマにお話を伺いました。

｢漢方は、補と瀉の医学だ」

能勢充彦氏

名城大学薬学部教授

1回目「漢方は、補と瀉の医学だ」

西洋医薬が効かない患者に、漢方薬が奏効する場合があるということ、ある患者には有効なのに、別の患者には有効ではないということ、そうした非常に不思議な漢方薬を解明することに魅力を感じたという能勢氏。いくつもの生薬で構成された漢方薬を、これからどのような新しいモノサシで分析しようとするのか、その困難なテーマに挑戦する能勢氏に漢方のお話を伺った。

2回目「漢方薬にも副作用はある」

西洋薬に比べて副作用が少ないと言われる漢方薬だが、注意しなければならない成分もある。その一つが「甘草」だ。現在使われている漢方薬の7割に甘草が入っているので、取り過ぎのリスクがある。また甘草の有効成分で副作用に関連する化合物であるグリチルリチンは、砂糖の１５０倍から２００倍も甘く、天然の甘味料としても使用されているという。こうした副作用や、また漢方薬選びの方法についてお話を伺った。