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- 「健康と食品懇話会」シンポジウムのご報告
今月9日、「健康と食品懇話会」シンポジウムが開催され、当協会・代表理事の後藤典子がパネリストとして参加いたしました。
開催日時:2016年11月9日(金)14:00~17:00
場所:資生堂「花椿ホール」
テーマ:
「消費者視点からの次世代ヘルスケア産業のあるべき姿について考える」
~健康食品を健康寿命延伸にどうつなげるか~
パネリスト:
江崎 禎英【経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課課長】
藤田 佳代【消費者庁 消費者安全課 企画官】
小島 正美【毎日新聞社 生活報道部 編集委員】
後藤 典子【ジャーナリスト】
伊藤 明子【東京大学医学部付属病院 小児科医師】
コーディネーター:
関口 洋一【健康食品産業協議会 会長】
後藤からのメッセージ
- 「What to eat:モノの栄養・栄養成分の機能性」だけでなく、「How to eat:タイミング、取り合わせ、自身の健康状態、食事の環境」が重要になる。
- 健康食品の利用者は「効き目・有効性」を期待しており、7割が生活習慣病予備軍。健常者の健康維持増進、という健康食品の建前と乖離している現実がある。
- 保健機能食品の制度では、RCTを中心とした医科学的な判断に重点を置いているが、食品栄養、人間栄養の複雑系でファジーな性質と相容れない部分があることを勘案した情報提供を行う必要がある。
- 健康食品と薬剤を併用している利用者は、生活習慣病では約5割に上る。相互作用などのリスク情報の提供が必要で、調剤薬局や薬剤師の健康食品に関する知識の向上が求められる。
- 健康食品の制度は複雑でわかりにくい。機能性表示食品の公開情報を消費者庁のDBで確認する消費者は少ない。消費者スタンスのわかりやすい情報をリアルタイムで提供できるツールを、第三者機関として検討・開発中である。